2012.01.02 Monday
あけましておめでとうございます。
Red Hot Chili Peppers/Can't Stop
サマソニの話の続き。Metronomy終了後は特に観るものもなかったので、レッチリまで時間を潰す為会場内をぶらぶら。都市型のイベントという事で結構甘く見ていたけど、影が無いというのとアスファルトの照り返しの所為でフジの比じゃない暑さ。何人も担架で運ばれる人を見たが無理も無いなと思った。それにしてもサマソニ、僕は大阪会場へ行ったのだけど、ビールが特定の店でしか買えないにも関わらず常に一時間待ち以上の長蛇の列になっているわ、ゴミ箱が溢れかえってゴミの山になっているわ、屋台のメシが全然美味しくないわ、道路での誘導が適当だわ、何かこう、主催者側のやる気を全く感じないフェスだなあと思った。毎年実行委員が代わる学祭的な、行き当たりばったりでノウハウの蓄積とか全然ない運営をしてるようにしか思えない。帰りの新幹線で、同行者と「まあ楽しかったけど、サマソニには二度と行かずに済ませたいな」としみじみと語った。来年関東住まいだし面子が良ければどうせ行ってしまうと思うけど。しかしこうしてみるとフジの運営は本当に優秀なんだな。
Red hot chili peppers/By the way
あとはPILをちら見したり遠くから風に乗って聴こえてくるYUKIに耳を傾けたりX JAPANを遠巻きに眺めたり。特にX JAPANは、会場入りした時点でちらほら特攻服リーゼントなどの姿をしたヘヴィXファンがいてそれだけでも面白かったけど、ライブ自体も(ファンには申し訳ないけど)燃えたり爆発したりと馬鹿馬鹿しくて笑えた。本気ファンもライトファンも部外者の野次馬も、それぞれ楽しんでいて、サマソニで一番一体感があるステージだった気がする。ちなみにXとレッチリが出たメインステージの音響は全然問題なし。上から下まですっきり出ていて、演出のVJにも遅延が無く、さすがにここだけは気合入ってるなと思った。
Red Hot Chili Peppers/Around the World
Xのすぐ後がレッチリだったので入れ替わりの波に乗って結構前の方に陣取る。僕にとってレッチリと言えばジョン・フルシアンテで、このバンドを好きな理由の大半がジョンのギターなので、今回ジョシュのレッチリを観るべきかどうか(つまりサマソニに行くかどうか)は結構悩みどころだった。そもそも実はレッチリなんてつい最近まで全然まともに聴いた事もなくて、去年の冬にコピーバンドに誘われて実際に弾いてみるまで、正直そんな良いバンドだなんて思った事がなかった。だってアルバム通して聴くには曲がくどいし、歌が変なラップみたいなので気持ち悪いし。でも結局ジョンの音が見方を変えてしまった。ギタリストにも色々なタイプがいると思うのだけど、この人は音楽が好きで好きで仕方が無いというタイプで、ある意味リスナー志向のプレイヤーだと思う。ギターを通してひとり見知らぬところまで行ってしまうところがたまらなく良くて、毎回アドリブで弾いてるソロの直情的なフレージングが素晴らしく気持ち良い。毎回本当に気の赴くままに弾いてて、勿論時にはイマイチなソロなんだけど、これこそ音楽だよなと観る度に思う。ストラトの音むちゃくちゃ良いし。下の動画とか、ラリってボロボロだけど、実際のところ極めて音楽的なアレンジだと思う。
Red Hot Chili Peppers/Under The Bridge
ちなみに元のアレンジはこんな感じ
音楽の何が良いのか、昔からよく考えるのだけど、一つ確実にあると思うのが感情の共有で、つまり、音楽を通して他人のフィーリングをトレースする事が快感に繋がっているのではないかと思う。音程と感情の関連(音程に対する分解能)は、犬の哀れ鳴きだとか怒った猫の鳴き声を人間が理解出来る事からも、恐らく哺乳類に広く共通した機能で、つまり視床下部(脳の進化的に古い部分)の働きに思える。一方で言語は大脳新皮質(進化的に新しい部分。例えば味覚はこの部分に繋がっていない為言語化しにくい)の働きだから、恐らく音楽というのは、同じ耳から入るものでも、言語ならまず大脳新皮質で解釈されるところを、直接感情を司る視床下部まで伝わる分、よりプリミティブな感情の揺さぶりを行えるツールなんじゃないかと、最近ではそう考えている。だから似た効果のものを並べたものとして、「セックス・ドラッグ・ロックンロール」というコピーは極めて理にかなってると思う。普通は音楽というと歌だから、言語と音楽の両方の効果を働かせて、相乗効果で煽情感を出しているのだろう。そういった意味で音楽は感情のトレースをひとつ本質として持っていると思うのだけど、恐らく多くの楽曲がもっと表面的な部分での表現に終始していて、ここで言うなら「大脳新皮質的な部分」でのエンタテイメントになっている気がする。それはそれで良いと思うのだけど、僕が音楽に求めるものはどうやらより「視床下部寄り」らしい。で、話が戻るけど、おそらくそういった理由からフルシアンテの視床下部直結型のプレイスタイルに非常に入れ込む事になった、というお話。しょうもない素人考えですみません。お口直しにジョンの視床下部ギターをどうぞ。歳をとってからの枯れたギターも良いけど、テクニックと若さが揃って脂の乗り切った、ヘロイン中毒で一度脱退する以前の映像。
で、やっと本題。長くなったので手短に。結論から言うとジョシュのレッチリは序盤イマイチだったけど途中からはかなり良かった。よく考えればベテランとはいえ突然の大舞台、ジョシュも普通に緊張してたのかもしれない。セットリストはベスト+新曲という感じの構成。一曲目からBy the Wayで喜ぶも、ギターの音が細いしプレイにも思い切りの悪さが滲んでいた。Can't Stopもなんか納得いかない音のギターのまま序盤で散る。好きな曲だけに残念だったけど、後半段々良い雰囲気になってきて、Otherside、(新曲の)The Adventures Of Rain Dance Maggie、Throw Away Your Televisionなんかはかなり良かった。この辺りの曲では音の悪さも気にならず。特にThrow Away Your Televisionはあの変なエフェクトも含めて完コピしていた。全体に無茶するジョンが居ない分リズム隊ががっちりしていて、アンソニーも、今までのキャリアの中でもかなり安定して声が出てたし、かなり水準の高い演奏で非常に楽しかった。ジョンの不在を曲の良さと演奏のタイトさで押し通した、という印象。前述の通り酒が買えなかったので素面だったのだけど、素面であそこまで興奮させられるバンドはそうそうないと思う。振り返ってみて、サマソニは結局レッチリを観に行ったようなものだったな。注目だったジョシュのギターは、ジョンのスタイルを踏襲しつつも、もう少し手数が多くファンク系のニュアンスで、要所要所で空間系エフェクトを効果的に使う感じ。まだまだ薄味なので、バンドに馴染んでもっと頭角を現してくれるのを期待してる。まあジョンが再加入というのが正直なところ一番嬉しいけど。
Red Hot Chili Peppers/Dani California
近日中に2011年の内容で多分もう二回分ポストします。
Red Hot Chili Peppers/Can't Stop
サマソニの話の続き。Metronomy終了後は特に観るものもなかったので、レッチリまで時間を潰す為会場内をぶらぶら。都市型のイベントという事で結構甘く見ていたけど、影が無いというのとアスファルトの照り返しの所為でフジの比じゃない暑さ。何人も担架で運ばれる人を見たが無理も無いなと思った。それにしてもサマソニ、僕は大阪会場へ行ったのだけど、ビールが特定の店でしか買えないにも関わらず常に一時間待ち以上の長蛇の列になっているわ、ゴミ箱が溢れかえってゴミの山になっているわ、屋台のメシが全然美味しくないわ、道路での誘導が適当だわ、何かこう、主催者側のやる気を全く感じないフェスだなあと思った。毎年実行委員が代わる学祭的な、行き当たりばったりでノウハウの蓄積とか全然ない運営をしてるようにしか思えない。帰りの新幹線で、同行者と「まあ楽しかったけど、サマソニには二度と行かずに済ませたいな」としみじみと語った。来年関東住まいだし面子が良ければどうせ行ってしまうと思うけど。しかしこうしてみるとフジの運営は本当に優秀なんだな。
Red hot chili peppers/By the way
あとはPILをちら見したり遠くから風に乗って聴こえてくるYUKIに耳を傾けたりX JAPANを遠巻きに眺めたり。特にX JAPANは、会場入りした時点でちらほら特攻服リーゼントなどの姿をしたヘヴィXファンがいてそれだけでも面白かったけど、ライブ自体も(ファンには申し訳ないけど)燃えたり爆発したりと馬鹿馬鹿しくて笑えた。本気ファンもライトファンも部外者の野次馬も、それぞれ楽しんでいて、サマソニで一番一体感があるステージだった気がする。ちなみにXとレッチリが出たメインステージの音響は全然問題なし。上から下まですっきり出ていて、演出のVJにも遅延が無く、さすがにここだけは気合入ってるなと思った。
Red Hot Chili Peppers/Around the World
Xのすぐ後がレッチリだったので入れ替わりの波に乗って結構前の方に陣取る。僕にとってレッチリと言えばジョン・フルシアンテで、このバンドを好きな理由の大半がジョンのギターなので、今回ジョシュのレッチリを観るべきかどうか(つまりサマソニに行くかどうか)は結構悩みどころだった。そもそも実はレッチリなんてつい最近まで全然まともに聴いた事もなくて、去年の冬にコピーバンドに誘われて実際に弾いてみるまで、正直そんな良いバンドだなんて思った事がなかった。だってアルバム通して聴くには曲がくどいし、歌が変なラップみたいなので気持ち悪いし。でも結局ジョンの音が見方を変えてしまった。ギタリストにも色々なタイプがいると思うのだけど、この人は音楽が好きで好きで仕方が無いというタイプで、ある意味リスナー志向のプレイヤーだと思う。ギターを通してひとり見知らぬところまで行ってしまうところがたまらなく良くて、毎回アドリブで弾いてるソロの直情的なフレージングが素晴らしく気持ち良い。毎回本当に気の赴くままに弾いてて、勿論時にはイマイチなソロなんだけど、これこそ音楽だよなと観る度に思う。ストラトの音むちゃくちゃ良いし。下の動画とか、ラリってボロボロだけど、実際のところ極めて音楽的なアレンジだと思う。
Red Hot Chili Peppers/Under The Bridge
ちなみに元のアレンジはこんな感じ
音楽の何が良いのか、昔からよく考えるのだけど、一つ確実にあると思うのが感情の共有で、つまり、音楽を通して他人のフィーリングをトレースする事が快感に繋がっているのではないかと思う。音程と感情の関連(音程に対する分解能)は、犬の哀れ鳴きだとか怒った猫の鳴き声を人間が理解出来る事からも、恐らく哺乳類に広く共通した機能で、つまり視床下部(脳の進化的に古い部分)の働きに思える。一方で言語は大脳新皮質(進化的に新しい部分。例えば味覚はこの部分に繋がっていない為言語化しにくい)の働きだから、恐らく音楽というのは、同じ耳から入るものでも、言語ならまず大脳新皮質で解釈されるところを、直接感情を司る視床下部まで伝わる分、よりプリミティブな感情の揺さぶりを行えるツールなんじゃないかと、最近ではそう考えている。だから似た効果のものを並べたものとして、「セックス・ドラッグ・ロックンロール」というコピーは極めて理にかなってると思う。普通は音楽というと歌だから、言語と音楽の両方の効果を働かせて、相乗効果で煽情感を出しているのだろう。そういった意味で音楽は感情のトレースをひとつ本質として持っていると思うのだけど、恐らく多くの楽曲がもっと表面的な部分での表現に終始していて、ここで言うなら「大脳新皮質的な部分」でのエンタテイメントになっている気がする。それはそれで良いと思うのだけど、僕が音楽に求めるものはどうやらより「視床下部寄り」らしい。で、話が戻るけど、おそらくそういった理由からフルシアンテの視床下部直結型のプレイスタイルに非常に入れ込む事になった、というお話。しょうもない素人考えですみません。お口直しにジョンの視床下部ギターをどうぞ。歳をとってからの枯れたギターも良いけど、テクニックと若さが揃って脂の乗り切った、ヘロイン中毒で一度脱退する以前の映像。
で、やっと本題。長くなったので手短に。結論から言うとジョシュのレッチリは序盤イマイチだったけど途中からはかなり良かった。よく考えればベテランとはいえ突然の大舞台、ジョシュも普通に緊張してたのかもしれない。セットリストはベスト+新曲という感じの構成。一曲目からBy the Wayで喜ぶも、ギターの音が細いしプレイにも思い切りの悪さが滲んでいた。Can't Stopもなんか納得いかない音のギターのまま序盤で散る。好きな曲だけに残念だったけど、後半段々良い雰囲気になってきて、Otherside、(新曲の)The Adventures Of Rain Dance Maggie、Throw Away Your Televisionなんかはかなり良かった。この辺りの曲では音の悪さも気にならず。特にThrow Away Your Televisionはあの変なエフェクトも含めて完コピしていた。全体に無茶するジョンが居ない分リズム隊ががっちりしていて、アンソニーも、今までのキャリアの中でもかなり安定して声が出てたし、かなり水準の高い演奏で非常に楽しかった。ジョンの不在を曲の良さと演奏のタイトさで押し通した、という印象。前述の通り酒が買えなかったので素面だったのだけど、素面であそこまで興奮させられるバンドはそうそうないと思う。振り返ってみて、サマソニは結局レッチリを観に行ったようなものだったな。注目だったジョシュのギターは、ジョンのスタイルを踏襲しつつも、もう少し手数が多くファンク系のニュアンスで、要所要所で空間系エフェクトを効果的に使う感じ。まだまだ薄味なので、バンドに馴染んでもっと頭角を現してくれるのを期待してる。まあジョンが再加入というのが正直なところ一番嬉しいけど。
Red Hot Chili Peppers/Dani California
近日中に2011年の内容で多分もう二回分ポストします。